チームラボの体験で気づいたCX(顧客体験)の重要さ

チームラボ、港で噂になっているあの、チームラボだ。

インスタグラムのストーリーを見ていたら、1週間に1回以上は出てくる。チームラボ。

顧客心理としては、インスタ映え〜ぐらいの気持ちで載せていると思う。

気になって、チームラボ作品の意図を調べてみた。

Youtubeにも代表の猪子さんの動画がたくさんある。

猪子さん「認識が〇〇〜〜〜」

何を言っているのかさっぱりわからない部分があったので、本を買った。

この本だ。

この本の中で印象的なこと・気づきは点あった。

1.「デジタルでは人の認識は変わらない、実体験だけが人の認識を広げるのでは」→まさに「ミラーニューロン」理論を使って説明して、アイドルってこれじゃないの?と思った。

2.「地方や日本の文化で注目されていないものをチームラボをコラボすることでアートになって注目される」→これは地方創生事業に携わっている私からしたら、面白い、深い内容であった。

上記1の話を深掘りたい。要するに、アイドルであればLIVE。アートであれば美術館(チームラボであれば会場)でしか人の認識って広がらないよね?心動かないようね。ってことが書かれておりこれはその通りだと思ったことが良い気づきであった。

もう1段階深掘りたい。アイドルであればLIVEで心が動くということになるが、例えばフェスでたまたま見たアイドルで「心動いて好きになる」ということより、ちょっとTIKTOKで知ってて「ええやん、特典会行こ」となることの方が多いであろう。→つまり、「デジタルより実体験の方が心が動く」は本質だが、全部のコンテンツがそうとは限らないと思った。

一旦、「チームラボ」の話に戻りたい。

では?チームラボで「心が動いたか?」と言われたらそんなことはなかった。

私の中で心が動いたの定義だが=「そのコンテンツを体験した後に、自分に行動変容」が起きた。これが定義である。

チームラボは、本で事前知識を得て、チケットを買い、体験に臨んだが、行動変容は起きなかった。猪子さんが言っていることはすごい理解できるが、まだチームラボのコンテンツで心は動かない。

なので私にとっては、アイドル=芸術である。

しかし、チームラボが芸術である。とある美術館が芸術である。などいろんな人がいて良いと感じた。

ただ、振り返ってみて、チームラボの考え方はいろんな気づきがある、気づきがあってアイドルって芸術じゃないと感じさせてくれた、つまり行動変容している。チームラボも芸術だ!とこの記事を書き終えそうな今気づきてしまった。

アイドルは芸術だ。と気づかせてくれてありがとうチームラボ。チームラボの体験そのものでは心が動かなかったが、考え方で心が動いた。なんか不思議な感覚である。

私の中では、CX体験(顧客体験)のデザインが芸術であると定義しているが、チームラボのおかげで「LIVE体験」そのものだけでなく、気づきからリピートの流れの何処かでも芸術の要素があるのだと気付かされた。

ただし、上記の図で言う「入店・利用」をした上での芸術だということだ。

芸術の定義=「表現者あるいは表現物と、鑑賞者が相互に作用し合うことなどで、精神的・感覚的な変動を得ようとする活動」

つまり、精神的・感覚的な変動が芸術という言葉とセットなのだが、私がチームラボで得た影響は本に書いてあることなのだが、それは実際にチームラボの体験をしないと得られなかったのだ。本に書いてあってもそれを体験しなければ本当の気づきにはならない。芸術とはあくまで「実体験」をしてから始まるものだ。