こちらの記事、たくさんの方に読んでいただいているので、実際の事例を大幅に追加して全面リライトしました。
私はアイドルヲタクを10数年やりながら、「アイドルのセカンドキャリア」という課題にずっと向き合ってきました。このサイトでは推しコーチングというサービスの提案もしていて、そのアイデアは大阪関西万博・PASONA NATUREVERSEにも掲載していただきました。
そんな私が、「実際に元アイドルはどんな職業に就いているのか」を実例ベースでまとめていきます。
結論:成功する人の共通点は3つ
先に結論から言ってしまいます。
セカンドキャリアがうまくいっている元アイドルには、共通点が3つあります。
- 卒業前から、次の準備を始めている
- アイドル時代に得たものを「言語化」して使っている
- 「元アイドル」を肩書きではなく、武器にしている
「なんだ、当たり前じゃん」と思いますよね?でも、実例を見ていくと、この3つの解像度がぐっと上がると思います。
実例で見る、元アイドルの5つの道
道①:女優・タレントとして芸能界に残る
一番イメージしやすい道ですが、実はかなりの狭き門です。その中でも道を切り拓いた人を見てみます。
川栄李奈さん(元AKB48)は、卒業後に女優へ転身し、NHKの朝ドラ「カムカムエヴリバディ」でヒロインを務めるまでになりました。在籍時から「バラエティで愛されるキャラ」でしたが、卒業後は演技の現場で一つずつ実績を積み直しています。
松井玲奈さん(元SKE48)は、女優業に加えて小説家としても活動しています。小説『カモフラージュ』を出版し、文筆業という新しい表現の場を自分で開拓しました。
ここでのポイントは、2人とも「元アイドル」の知名度に頼らず、新しい現場で新人からやり直していることです。芸能界に残る道は、実は一番「再修行」が必要な道だと私は思っています。
道②:発信力を武器に起業する
ゆうこすさん(菅本裕子さん・元HKT48)は、この道の代表例ですよね。卒業直後はうまくいかない時期があったことを自身で公表されていますが、そこから「モテクリエイター」として自己プロデュースを確立。SNSマーケティングの会社を立ち上げ、スキンケアブランドまで展開しています。
川崎希さん(元AKB48)は、卒業後にアパレルブランドを立ち上げて実業家に。吉田朱里さん(元NMB48)は、在籍中から美容系YouTubeで人気を集め、コスメブランド「b idol」をプロデュースしました。
この3人に共通するのは、ファンとの関係を「資産」として次のビジネスに繋げていること。特典会で磨いた「ファンが何を求めているか分かる力」って、マーケティングそのものなんですよね。
道③:「好き」を仕事にする
私が個人的に一番アツいと思っている道です。
中田花奈さん(元乃木坂46)は、大好きだった麻雀でプロ雀士の資格を取り、Mリーガーにまでなりました。「アイドル×麻雀好き」という掛け算が、唯一無二のポジションを作った例です。
和田彩花さん(元アンジュルム)は、在籍中から美術を学び続け、卒業後はアートとアイドルを行き来する表現活動をしています。私はこのサイトで「アイドルは芸術である」と発信し続けていますが、和田さんの活動はまさにそれを体現していると思っています。
この道のポイントは、「アイドル」と「好きなこと」の掛け算です。麻雀が好きな人はたくさんいる、元アイドルもたくさんいる、でも「麻雀が好きな元アイドル」になると一気に希少になるんです。
道④:プロデュース・裏方に回る
指原莉乃さん(元HKT48)は、タレントを続けながら=LOVEなどのアイドルグループをプロデュースしています。「されて嬉しかった運営・悔しかった運営」を全部知っている人がプロデュースする。これは運営側から入った人には絶対に真似できない強みです。
表舞台に立った経験そのものが、裏方としての最強の企画力になる。事務所スタッフ、イベント企画、マネージャーなど、この道は実は求人も多いです。
道⑤:一般企業・専門職という道
ここまで有名な方の事例を挙げてきましたが、実際には一般企業への就職や専門職への転身が一番のボリュームゾーンです。
看護師や保育士の資格を取った元地下アイドル、美容部員やネイリストになった元メンバー、営業職で表彰される元アイドル。名前がニュースにならないだけで、この道を歩んでいる人が一番多いんです。
文筆家の姫乃たまさんが『職業としての地下アイドル』という本で書いているように、地下アイドルの世界では「卒業後の生活」はもっと身近でリアルな問題です。
そして私は、この道こそもっと発信されるべきだと思っています。レッスンと現場と学業を両立してきたスケジュール管理能力、特典会で鍛えた対人スキル。これらは一般企業でちゃんと武器になります。
共通点を深掘りする
共通点①:卒業前から、次の準備を始めている
吉田朱里さんは在籍中からYouTubeを始めていました。和田彩花さんも在籍中から美術を学んでいました。
つまり、「卒業してから考える」では遅いんです。現役の間に、ステージの外に自分の「もう一つの居場所」を小さく作っておく。これが一番大きな分かれ目だと私は思います。
共通点②:アイドル時代に得たものを「言語化」して使っている
「アイドルやってました」だけでは、履歴書の一行で終わってしまいます。
でも、「300人の特典会を回して、一人ひとりの名前と前回の会話を覚えて接客していました」と言えば、それは立派な対人スキルの実績です。ゆうこすさんがやったのは、まさに自分の経験の言語化と再パッケージだったと思います。
共通点③:「元アイドル」を肩書きではなく、武器にしている
失敗しやすいパターンは、「元アイドル」という肩書きだけで勝負してしまうこと。知名度は時間とともに必ず減っていきます。
成功している人は、「元アイドルだからできること」に変換しています。中田花奈さんは「麻雀界にファン文化の熱を持ち込める人」になった。指原莉乃さんは「アイドルの気持ちがわかるプロデューサー」になった。肩書きを、掛け算の材料にしているんです。
じゃあ、何から始めればいいの?
「共通点はわかったけど、自分はどの道が向いてるの?」と思った方へ。
このサイトで、アイドルセカンドキャリア診断という無料の診断を作りました。12の質問に答えると、8つのタイプからあなたの向いている方向性と具体的な職業がわかります。約2分でできるので、まずは自分の現在地を知るところから始めてみてください。
そして、もっと本気で自分のキャリアに向き合いたい方には、推しコーチングという取り組みも進めています。興味があればぜひ覗いてみてください。
まとめ
成功している元アイドルの共通点は、①卒業前からの準備、②経験の言語化、③「元アイドル」の武器化、の3つでした。
そして5つの道(芸能界に残る/起業する/好きを仕事にする/裏方に回る/一般企業・専門職)のどれが正解ということはありません。大事なのは、アイドルとして積み上げてきたものは、ステージを降りても消えないということです。
私はアイドルという文化に本気で感謝していて、だからこそアイドルの「その後の人生」も輝いてほしいと本気で思っています。
ここまで読んでいただきありがとうございました。